明けましておめでとうございます。
本年度もよろしくお願いいたします。
安行庭苑の秋山です。

弊社は1月4日から令和6年の業務が開始しました。
剪定管理工事では一段と寒くなった気温を感じつつ業務をおこなっています。

今回は年明け最初の現場、品川の迎賓施設で行った「多行松の剪定工事」についてブログを書かせていただきます。


[図1 ロウバイ(満月) 2024年01月05日筆者撮影]
[図2] 多行松 施工前 筆者撮影2024年01月08日
[図3] 多行松 施工後 筆者撮影2024年01月08日
【多行松】
多行松[図2][図3]のように、「~根元より少し上った部分(約0.5m)から枝幹を約45度の角度で分岐斜上し、主幹を欠き、傘上で樹冠上線が梢扁平の姿となり~」1)、このような特徴を持つ松の一種です。

また、「この樹の来歴は不明だが恐らく埼玉県安行地方で江戸末期偶然にできた多行型の枝を接いで作り出したものであろうといはれている」2)と、弊社社長が所有する上原敬二先生の「樹木大図説」に記載されていました。

確かに、現在でも安行界隈の植木畑には多行松の幼木が所々に見られることから、年が明けてから安行産と思われる多行松の本剪定を、安行庭苑が行うということに運命を感じずにはいられません。

植木の歴史がある安行で仕事ができることに改めて喜びを感じた新春でした。

私は春になれば安行庭苑で仕事をさせていただいてから四年目を迎えます。
少しでも良い空間をつくれるように日々精進する所存です。
今年もよろしくお願い申し上げます。

(株)安行庭苑 秋山





参考・引用文献
1)上原敬二「たぎゃぅしょぅ」『樹木大図説 
』1961年、頁118
2)同上1)