皆様こんにちは、安行庭苑の秋山です。

2月に入り雪が降り、一段と寒くなりましたね。
年明けの1月中安行庭苑では、川口市発注の指名加競争入札で安行庭苑が落札したのサクラの剪定委託業務を施工していました。
 埼玉県の名所の一つである「見沼田んぼの桜回廊」
1)を通りゆく人々が美しいサクラを見て喜んでいただけるように心を込めて剪定をした所存です。

そこで今回は「見沼田んぼの桜回廊」についてブログを書きたいと思います。


[図1 題名《猫だるま》作成:安行庭苑 三好 H:1200、W:1000 
 筆者撮影撮影2024/02/06]
【見沼田んぼの桜回廊】

 見沼田んぼの桜回廊は、昭和60年代の行政による「桜並木造成事業」から始まり、さいたま市が誕生してからは、市民や団体、 企業が中心となって「見沼たんぼ桜ロードプロジェクト」による植樹が行われ、現在の「目指せ日本一!サクラサク見沼田んぼプロジェクト」に引き継がれています。 平成29年、多くの方の思いが結実し、「見沼田んぼの桜回廊」は総延長20kmを越える、桜の下を散策できる日本一の桜回廊となりました。2)

「日本一の桜回廊」の川口市の入札による剪定工事を、安行庭苑が施工をさせていただくということに身が引き締まる思いで施工に入ります。

そこで美しいサクラの開花を迎えるためにはどの様に剪定をすればよいのかと疑問を抱えていました。
[図2] 見沼の桜回廊の春 筆者撮影2023/03/30
[図3] 藤井英二郎先生の論文
 「
街路樹管理にみる技術と管理体制・制度の変化と課題」
 その時に社長が参考文献として施工スタッフに渡してくださったのが
千葉大学名誉教授の藤井英二郎先生の論文
「街路樹管理にみる技術と管理体制・制度の変化と課題」です。


その中で技術的な要素として、「枝を切り詰める剪定」ではなく、適度に「枝を切り返したり枝を抜く剪定」が、樹幹内部に光が入り風が抜けるようになり、倒伏、幹折れ、枝折れしにくい安全且つ健康的な樹形に導くことができるということを学術的に論じられています。3

それと併せて社長が日本画などの絵画を私たちに見せながら提唱をしている「桜の美しさは枝先に宿る」という言葉を念頭に入れて施工にのぞみました。[図4][図5]

今後桜の剪定をご依頼をしてくださるお客様のためにも、この桜工事を元に技術の向上に努めていきたいと思います。

そのためにも日々精進する所存です。


安行庭苑 秋山
[図4] 施工中の秋山 社長撮影2024/01/17
[図5] 施工後の「見沼の桜回廊」の一部分 三好撮影2024/01/19
参考・引用文献

1)さいたま市公式ホームページ「見沼の桜回廊ガイドマップ」     
 http://www.minumatanbo-saitama.jp/sakurakairou/ 筆者閲覧20240206
2)同上1)

3)藤井英二郎「街路樹管理にみる技術と管理体制・制度の変化と課題
『ランドスケープ研究85(4)、2022』298~303頁